2019年07月17日
バクテリアが持久力を改善するベイロネラ・アティピカ
バクテリアが持久力を改善するベイロネラ・アティピカ

アメリカの大学医学部付属する糖尿病センターの研究グループが、ベイロネラ・アティピカ(Veillonella atypica)というバクテリアが、持久力を改善する可能性があることを発見したのだそうで、長距離ランナーの便を調べたところ、あまり運動しない人の便と比べて長距離ランナーの腸内にベイロネラ・アティピカというバクテリアがとくに多く活動していることを見つけたのだそうです。
そこでマウスを使った動物実験で、ベイロネラ・アティピカを腸内に定着したマウスとそうでないマウスを比較したところ、ベイロネラ・アティピカを定着されたマウスの方が3%も長く走り続けることが確認出来たそうで、ベイロネラ・アティピカが乳酸を食べるバクテリアであることから、運動によって発生した乳酸をベイロネラ・アティピカが食べて削除していることが考えられるそうです。
その時、ベイロネラ・アティピカが乳酸を代謝する際にプロピオン酸塩という物質が発生し、このプロピオン酸塩が腸内に発生することで、マウスの持久力が高まることも分かってきたそうで、人間でも持久力を高めることが期待できそうです。
ならばアスリートがプロピオン酸塩を摂取すれば、持久力を改善することができるのかもしれませんが、その性質上、プロピオン酸塩が胃酸で消化してしまうため、薬のように飲んでも意味がないようで、ベイロネラ・アティピカを腸内に定着させる、最近流行の便の移植が一つの方法なのかもしれません。

アメリカの大学医学部付属する糖尿病センターの研究グループが、ベイロネラ・アティピカ(Veillonella atypica)というバクテリアが、持久力を改善する可能性があることを発見したのだそうで、長距離ランナーの便を調べたところ、あまり運動しない人の便と比べて長距離ランナーの腸内にベイロネラ・アティピカというバクテリアがとくに多く活動していることを見つけたのだそうです。
そこでマウスを使った動物実験で、ベイロネラ・アティピカを腸内に定着したマウスとそうでないマウスを比較したところ、ベイロネラ・アティピカを定着されたマウスの方が3%も長く走り続けることが確認出来たそうで、ベイロネラ・アティピカが乳酸を食べるバクテリアであることから、運動によって発生した乳酸をベイロネラ・アティピカが食べて削除していることが考えられるそうです。
その時、ベイロネラ・アティピカが乳酸を代謝する際にプロピオン酸塩という物質が発生し、このプロピオン酸塩が腸内に発生することで、マウスの持久力が高まることも分かってきたそうで、人間でも持久力を高めることが期待できそうです。
ならばアスリートがプロピオン酸塩を摂取すれば、持久力を改善することができるのかもしれませんが、その性質上、プロピオン酸塩が胃酸で消化してしまうため、薬のように飲んでも意味がないようで、ベイロネラ・アティピカを腸内に定着させる、最近流行の便の移植が一つの方法なのかもしれません。